直交表について1
すべての組み合わせテスト行うのは時間的に無理
- 例えば57個の組み合わせテストをすべてやろうとしたら46億パターンが以上必要!!
- ほとんどの不具合は、2機能間の組み合わせで発見されている。
- 多人数で作成されているソフトウェアは3,4機能の組み合わせでもそれなりの割合で不具合が発見される。⇒ ここでその話題はちょっと違う気もするが、、、
- 大雑把に言うと、2機能間の組み合わせをそれなりに網羅(カバレッジ)したテストを行えば、すべての組み合わせ実施よりはるかに少ないテスト回数で効率良くテストを行うことができる。(気になる組み合わせは別途テストを行えば良い)
直交表を使った組み合わせテスト
- 先述の回数が少なく効率のよいテストの組み合わせを行うには直交表を使用する。もとは研究実験の分野で使われていた技法で、それが品質管理の世界に持ち込まれたようだ。
直交表用語
- 因子:テスト項目。表の列に相当する。
- 水準:テスト項目として使用する値。3種類の値を使用する場合は3水準という。表のセル値に相当する。
- 水準が多くなりそうな場合は同値分析や境界値分析を行い、対象を絞るなどする。また、水準には異常値を含めないように注意すること。(異常値を持つテストは必ずNGとなってしまい、テストにならなくなる。)
- Ln直交表:組み合わせテスト毎に呼びわける。nには組み合わせテスト回数が入る。 (例:L4直交表⇒4パターンのテストを行う直交表)
直交表を使うとなぜ少ないテスト回数で済むのか
L4直交表を例にあげると下記のように4回のテストパターンが挙げれる。
因子A | 因子B | 因子C | |
---|---|---|---|
テスト1 | OFF | OFF | OFF |
テスト2 | OFF | ON | ON |
テスト3 | ON | OFF | ON |
テスト4 | ON | ON | OFF |
組み合わせについて、すべての因子(A〜C)を考慮したパターンではなく、
(A・B)、(B・C)と因子をペアに分割する。そして、そのペアについて全組み合わせを行うようにパターンを決めている。
(A・B)、(B・C)と因子をペアに分割する。そして、そのペアについて全組み合わせを行うようにパターンを決めている。
参考書籍
- 作者: ソフトウェア・テストPRESS編集部
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2008/04/11
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