直交表について4

水準数が少ない場合

2水準系直交表の因子より少ない水準の因子を割りつける場合、
割り付け可能な最小サイズの因子へ割りつける。余った水準値はダミー扱いにして、使用しない・重要パターン用に使用する。

水準数が多い場合

2水準系直交表の因子より多い水準の因子を割りつける場合、
割り付け可能な最小サイズの因子へ割りつける。または水準値を抽象化して数を減らす。などを行い対応する。

禁則事項

同時に選択できない組み合わせを禁則という。
下記仕様処理の組み合わせテストにて禁則回避を行う。

因子
  • 日付範囲(From,To)
    • 日による特筆する差異は無い。単日、複数日の2水準。
  • 部門
    • A,B,C,外注 から1つを選択する。4水準。
  • 社員
    • 対象の社員を1人選択する。または全員を対象とする。2水準。
禁則事項

「部門」で"外注"を選択した場合は社員を選択することができない。

禁則の回避

1, 禁則の関係を持つ「部門」「社員」に関して禁則マトリクスを作成し、不可パターンを除いた組み合わせを得る。

部門 社員
1 A 単一
2 A 全員
3 B 単一
4 B 全員
5 C 単一
6 C 全員
7 D 単一 禁則パターン
8 D 全員 禁則パターン

2,これに"外注"の単独選択を加えると以下の組み合わせになる。

  • A,単一
  • A,全員
  • B,単一
  • B,全員
  • C,単一
  • C,全員
  • 外注

3, これと「日付範囲」を組み合わせる。

部門社員 日付
1 A,単一 単日
2 A,全員 複数日
3 B,単一 単日
4 B,全員 複数日
5 C,単一 単日
6 C,全員 複数日
7 外注 単日
8 外注 複数日


今回はたまたまうまくいきましたが、禁則が複雑になると
一気に難易度が上がりそうな気がします。

参考書籍

ソフトウェアテスト入門 押さえておきたい<<要点・重点>>

ソフトウェアテスト入門 押さえておきたい<<要点・重点>>